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こぶんたとわくりんが行く!【春号】

親子で学ぶ多摩川のお天気と防災

2023年12月3日宮内こども文化センターにおいて、特定非営利活動法人水・防災機構の主催で「親子で学ぶ多摩川のお天気と防災」として、講義とワークショップが実施され、13組の親子が参加しました。

宮内こども文化センターの地域は、2019年台風19号により多摩川が氾濫し、地域が浸水する等大きな被害を被った地域でもあります。

まず初めに大学教授・知花先生により、洪水と防災の講義及び河川の模型を用いた実験をしました。現在の宮内こども文化センター付近の地図から、昔の地図と比較すると川の位置が現在と異なり、「等々力地区」は洪水等により次第に河川の位置が変化していったこと、「等々力」は多摩川をまたいで2か所に位置するようになったことなどを学びました。その後、実際に砂(粒子の荒いもの・細かいもの)を敷き詰めた川の模型を使って、子どもたちはどこが安全かグループごとに考え、相談しながら川辺に家屋・橋を設置しました。模型に水を流すと砂の荒さによって、土地の崩れ方に違いが現れ、水量が増えると、橋と家屋が流されました。水はけがよい土の方が大雨に耐えられると知花先生から聞き、川幅を広くするとその分水も溜まらず流れていくことが目に見えてわかりました。楽しみながら洪水時の水の変化と防災の必要性を体感することができました。

次に気象予報士・澤井明子さんによる天気の不思議を学ぶワークショップを実施しました。最初に装置を用い、気圧によって雲ができる仕組みを学び、その後「星がはっきり見える日の翌日は晴れる」という「観天望気(かんてんぼうき)」の説明を受け、手元のワークシートの夜空に星を貼り付け絵本のような「観天望気の書」が完成しました。スライド上映、実験、工作といった多角的なアプローチにより子どもたちの興味が深まっていき、身近な多摩川が取り上げられたことで、子どもたちと保護者の関心も引くことができました。アンケートでは、参加した子どもからは「ぼうさいや天気がよくわかり、土のかたさでこうずいがちがうということがわかりました」という声や、一緒に参加した保護者からは「身近な話から入り、とても興味を持った様子でした。次に多摩川に遊びに行った時が楽しみです」という声がありました。

参加した子どもたちが講師である大学教授の知花先生や気象予報士の澤井明子さんと一緒に記念撮影した集合写真

当財団が管理運営するこども文化センターのキャラクターこぶんたのイラスト

次回の更新は7月頃の予定です